数学ガールを読み終えて
5月27日、研究室で数学ガール3冊を購入した。
著者は結城浩先生で、彼には C 言語の勉強の際にお世話になった。そのこともあり Twitter でもフォローさせてもらっているが、数学ガールがよく話題にでるので研究室で購入しようという話がでたのだ。
さてさて、ネタばれをしない程度に感想でも書こうか。
登場人物は、僕・ミルカさん・テトラちゃん・ユーリ(2巻以降)・村木先生がメインだろうか。
あ、村木先生にはセリフはないか。
基本的な流れとしては、数学の好きな僕は不定期に村木先生から数学の問題が書かれているカードをもらう。その問題について考えていこうということだ。
カードに書かれている問題は多岐に渡り、中学数学レベルから大学数学レベルまで様々。
ミルカさんとテトラちゃんも同じくカードをもらっていて、ミルカさんと僕がその問題について考えていたり(ミルカさんの解説で終わることも多い)、僕がテトラちゃんに教えたり、3人でその問題について考えたりする。
1巻では特に何かを重視した内容にはなっていない。僕とミルカさん、テトラちゃんの出会いから始まり、テイラー展開・バーゼル問題・分割数といったところに入っていく。
2巻は、フェルマーの最終定理。
物語の初めのほうからこの定理を証明するための伏線となっているような問題が多く出ていて、最初から理解していければかなり深いところまでフェルマーの最終定理について理解できると思う。ただ残念ながら、フェルマーの最終定理の証明は省略したところも多いので、完全な証明が欲しければ他の文献を当たったほうが良さそうである。
3巻は、ゲーデルの不完全性定理。
これも2巻と同様に序盤から理解ができればいいのだが、かける自身全くと言っていいほど理解ができなかった。2巻と違い、数値的なものを扱わず、論理的なところだからだろうか。数学を数学する、というとよく分からないかもしれないが、そういう表現が多くあった。
3冊通して思ったことは、読者への心遣いをものすごく感じる作品ということだ。各巻ともに終盤になるにつれてとても難しい題材を扱うようになる。しかし、1つ前の問題が解けているならこの問題も解ける、この問題が解けるなら次の問題も解ける。という構成をしている。
中学高校と、こういう教え方をしてくれる先生や友達がいたらもっともっと数学に興味が持てたんじゃないかなと思った。数学は好きな科目ではあるけれど、数学ガールの登場人物のように自分で数学を研究するということはしなかったからなぁ。
- 作者: 結城浩
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数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)
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