巨大な数

世の中にはいろいろな数がある。

1, 2, 3, 4, 5・・・
0.1, 0.2, 0.3, 0.5・・・
10, 200, 3000, 40000・・・

今回扱うのは大きな数。
上に挙げたのは40000が最高だけれども


数に単位を付することでさらに簡単に大きな数を表せる。
万、億、兆、京・・・
キロ、メガ、ギガ、テラ、ペタ・・・

詳しい人ならばもっと知っているのではないだろうか。
無量大数とか、それに近い数を。


しかし無量大数すらかすむものも存在する。

ちなみに無量大数は10の68乗。つまりは1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000という数字、数え間違えてたら申し訳ない(笑)

こないだTwitter上でも話していた、コンピュータ将棋の名前にも使われた阿伽羅は10の224乗である。

しかししかし、阿伽羅すらかすむ単位が存在する。



それがグーゴルプレックス (Googolplex) =10の(10の100乗)乗という。
ちなみにグーグルとは関係ない。(と思う)

もう何が何だかわからない(笑)
グーゴルプレックスプレックスというのもある。もっと大きいやつで。



まぁそんな単位など使わずとも、↑という演算子を使えば巨大な数をあっさり表現できるのだけれど。


追記、コメントのとおりでした。以下コピペ。

Google の名前の由来

Google は 10 の 100 乗を指す「googol(ゴーゴル)」という数学用語 から名付けられました。これは、米国の数学者エドワード カスナー(Edward Kasner)の甥であるミルトン シロッタ(Milton Sirotta)による造語で、カスナーとジェームズ ニューマン(James Newman)の共著である『Mathematics and the Imagination(数学と想像力)』で広く知られるようになりました。

プロたるもの

プロ、プロフェッショナル。
アマ、アマチュア

プロとアマ、その違いとはなんだろう。


1つめ、金。
これはその世界によって違うかもしれないが、お金を貰っていないプロなんていないだろうし、お金を貰ってアマチュアやってる人はごく少数じゃないだろうか。プロ野球選手と高校球児、みたいな。(社会人野球とかは金もらってるだろうけど、野球でもらっているわけではないよね?)


2つめ、普及。
マチュアでもやっている人はいるだろうけれど。
プロなら、それぞれの世界を広めるために講習や教室を開いたりしていると思う。頻度とか規模とかはどうでもよくて、プロならそれはやるべきことだと思われている。その世界が廃れてはプロとしての存在意義がなくなるわけだし。


3つめ、実力。
当然、プロはアマより強くあるべき。アマの中の強い人達がプロになると思えば至極当然のことなんだけど。
どの世界も100%なんてないだろうから、プロだってアマに負けることはあると思うけど、やっぱりトータルではプロはアマの上にいなければならない。



主にこの3つだろうか。どれもプロとして大事なことだと思う。



でももう一つあると思う。
なにかのプロの人から見たら「そんなの無理だ」と言われるかもしれないけど、プロはプロらしくして欲しい。
当然のことは当然に、それでいて魅せてくれる、そういうプロ。

打って2塁打とわかる打球だからゆっくり走る、ではなく3塁打を狙う。
相手の得意戦法に絶対させない、ではなく得意の形にさせてなおかつ勝つ。


こういうことができるプロって、一流と呼ばれるのかな。
例えば藤川球児とか。藤川vsカブレラ&小笠原 - YouTube
もちろん、真っ向勝負のカブレラ、小笠原も。

知ってる?人生に必要な数学50

これも研究室から借りている本。
他にも2冊あるが手を出していない。早く読んで返却せねば・・・

人生に必要な数学50 (知ってる?シリーズ)

人生に必要な数学50 (知ってる?シリーズ)

↑を調べて気付いたが、数学だけでなく、哲学・物理学もあり「知ってる?」シリーズとして発売されているようだ。
うーん・・・ついていけなさそうだから読むのはやめようかな。


さて本の紹介。

タイトルの通り、よく使うであろう数学を紹介してい・・・ると思いきや後半は数学を専攻していたりかなりの数学マニアでなければついていけないのではないだろうか、という内容。


ただし、前半はかなり必要というか中学・高校レベルのものも多いので知っていなければ恥ずかしい、というような数学知識のように思う。


前に読んだ数学ガールとかなり重なる部分は多いが、こちらの本はそれぞれ各章に分けて紹介しているため物語性はなし。物語性と理解度は一致しないけれど参考まで。


内容は円周率やルートもあり、また作図問題やフェルマーの最終定理もありで盛りだくさんだと思う。

情報系の人間としては、後半に出てくる「線形計画法」「巡回セールスマン問題」「ゲーム理論」あたりは目を通しておきたい。


ちなみにかけるは25個ぐらいでダウンしました。全く知らないことはやはり理解が進みませんね。

広瀬新王位誕生

深浦王位に広瀬六段が挑戦した今回のシリーズ。

注目は何と言っても広瀬六段の戦型だった。
広瀬六段は、「とっておきの相穴熊」という本も出しており、相穴熊だけなんじゃないだろうかと言われてもいた。


しかし、挑戦権獲得まで相穴熊だけで勝ちあがってきたわけではない。
他にもゴキゲン中飛車や、相手が振り飛車党のときには居飛車を持ったりしていた。決して振り飛車穴熊のみという棋士ではない。



だが今回はまさに振り飛車穴熊シリーズ。

第1局は、相穴熊から広瀬六段が攻めきって勝ち。
第2局は、広瀬六段の振り穴に深浦王位が趣向の攻めで勝ち。
第3局は、深浦王位が角交換振り飛車穴熊、広瀬六段が銀冠で対抗して勝ち。
第4局は、前哨戦となった大和証券杯と同一局面から深浦王位が手を変えてあっという間に攻めきった。
第5局は、相穴熊調から後手ミレニアム風。後手良しに見えたが千日手指し直し。
第5局指し直しは、相穴熊かと思いきや、早い戦いに備えて互いにもぐらない囲い。広瀬勝ち。
第6局は、再び相穴熊で第4局と似たような形。手を変える深浦王位だが、結局金の打ちつけ合いで千日手
第6局指し直しは、広瀬六段の振り穴に深浦王位が銀冠。広瀬六段の絶妙な捌きから先手楽勝かと思ったが、王位の粘りの指し回しで何度逆転したことか。結局広瀬六段の勝利。

広瀬六段が4勝2敗2千日手でタイトル初挑戦・初奪取を達成した。


細かい棋譜やらは将棋連盟のHPにリンクがあるのでそこから見てほしい。


深浦王位も3年前、当時の羽生王位からタイトル初奪取、そして防衛、昨年は3連敗4連勝で奇跡の防衛も果たしていた。
押しも押されぬトップ棋士である。


そんな棋士に勝った広瀬六段がまるで、竜王を奪取した時の渡辺竜王に見えてきた。当時の渡辺五段は、先手なら矢倉、後手なら横歩取り8五飛しか指さなかった。ほとんどそれだけで勝ちあがりタイトルまで奪取してしまったのだ。

しかし翌年の防衛戦では、どんな戦型も指しこなし見事に防衛、現在まで6連覇をしている。



広瀬新王位も、渡辺竜王に続いて様々な戦型を指しこなし、なおかつ防衛するようなそんな棋士になってほしい。
そして、この二人に続いて、山崎・松尾・阿久津・橋本・戸辺あたりもタイトル戦にバンバン出てほしい。

予想通りに不合理

研究室に届いた本。原作が英語らしいけれど、英語で読んでいたらどれだけ時間がかかるかわからないので日本語版を読む。

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」


この本は行動経済学という新しいジャンルについての研究がなされている本で、行動経済学とは心理学と経済学を合わせたような学問のようだ。


人が何かを選択するときにどのような心理的影響があるのか、ということを数々の実験とともに紹介している。


一例をあげよう。(本書の例ではない)
100円の普通のチョコと200円のおいしいチョコを売る。
両方を50円引きするとどうなるか。客はおいしいチョコがいつもより安く買えるので150円でそちらを買うようだ。
では両方を100円引きするとどうなるか。客は普通のチョコを買う。無料なので買うというよりは貰うに近いのだが、普通のチョコを選ぶ。

経済学的にみると、相対的な値段はどれも同じ100円差なので客の購入するものが変化することはないようだ。しかし無料(0円)というものは特別な意味があり客は無料があるとそちらを選ぶ傾向がある。


これが行動経済学、というものらしい。
人間の心理をついた実験が多く、普段からどのように決断をしているのか参考になる本である。


ある時はどうしようもなく”予想通りに不合理”な選択をするかもしれない。しかし本書に書いてあることを知っていれば合理的な選択ができるようになれるのではないだろうか。


恥ずかしながら、心理学も経済学も全く分からないので新しい発見ばかりでとても面白かった。



ところで、翻訳本ってこんなに分かりにくい日本語を使うものなの?翻訳権独占と銘打ってある割におかしな日本語ばかりだった。

カテゴリ追加しますー

新しいカテゴリとして読本って作ってみました。

これから頑張って苦手な活字に手を出していこうと思うので、読んだ本の紹介やネタばれしないような感想を書きたいと思います。


ペースは遅いですがよろしく。


ラノベとかも読んでるけどそんなのは書かないです。2つ前の記事みたいに紹介くらいはするかもしれないけど。


まぁそんなこんなで、最近更新してなかったので穴埋め(笑)

NHK杯 - 三浦弘行八段 vs 高橋道雄九段

今日は日曜日。
ということで NHK 杯戦の日ですね(え?)。とはいいつつもかける自身見るのは久しぶりなんですが・・・いつも寝ちゃうんで(笑)


で、その対局の話。

先手の三浦八段は棋界屈指の研究家。NHK 杯は早指し棋戦なので、どこまで研究通りに進められるか、あるいは詰みまで研究か・・・などに注目して見てました。
後手の高橋九段は地道流と言われるほどじっくりした攻めをする感じ。先手なら矢倉、後手なら横歩取りという主力戦法で最近調子が上向きなイメージ。後手番なので横歩取り予想。

どう考えても横歩取り8五飛戦法に進むだろうと思ったのだけれど・・・

あれ?三浦先生なにしてらっしゃるんですか?
この手を見て、8五飛戦法に自信がないのかなとか、嫌な変化があるからそれを避けたのかな(名人戦でも負けてますし・・)と思いました。
確かにテレビで研究通りに終わられても面白みがないというのはありますが、若干三浦八段が怯んだ印象を受けました。


が、しかし、しかし、しかし


しばらく進むとこんな局面に・・・

先手後手全く同じ局面になっちゃいました。こういう将棋は引き分けになりやすいものなんですが(千日手とか持将棋とか)。

ここまではお互いノータイムで指し続けました。まぁあまり工夫するとこもないのでほぼ必然とも言えるんですが・・・次の一手もノータイムで▲6一角!


この手から三浦八段があっという間に攻めきってしまうんですがそんなことは些細なことです。ここから5手で高橋九段が時間を使いきったことも些細なことです。


実はこの▲6一角は前例があり、▲高橋道雄△阿部隆(2005-10-14、順位戦)戦そのままでした。
いやぁ・・・思うに三浦八段はこの局面は先手が勝ちと研究して来て誘導してきたんじゃないだろうか。次の一手から後手の高橋九段が手を変えたため別の将棋になりましたが、これはもう研究勝ちとしか言えません。恐るべし。


手を変えた理由は分かりませんが、感想戦の様子を見たらそれを覚えていないような感じも受けましたがさすがにないかな・・・きっとお互いにそんなことは黙っていたんでしょう。5年経っていませんし。(さすがに解説の木村八段は知らない様子でしたが、どうでしょう?笑)


こういう将棋が NHK 杯で出ることは良いことだろうか。インターネット中継であれば、この手は前例があります、なんてことは紹介されるので NHK 杯でも前例の有無なんてのを解説に入れてみてはどうだろう。面白いと思う。